宮城のニュース

気仙沼・日門の防潮堤建設計画 景観に配慮した国道かさ上げ案に住民合意

 東日本大震災で被災した気仙沼市本吉町の日門漁港に県が海抜9.8メートルの防潮堤を建設する計画で、宮城県が示した防潮堤の背後の国道をかさ上げする案に対し、地元の住民が26日、合意した。県内に建設される防潮堤369カ所(延長239.3キロ)全てで住民の合意が得られたことになる。
 同日、約40人が参加した地元集会所での県の住民説明会で決まった。県は8月上旬にも設計などの業務を始める。総事業費は約18億円を見込む。
 当初の計画では、長さ約300メートルの防潮堤ができると海岸沿いの国道45号から海や港が見えなくなるため、住民が反対していた。
 新たな計画は国道を最大で約2.5メートルかさ上げし、防潮堤と国道の高低差を最大で70センチに抑える。既に国の同意も得ているという。海からの景観に配慮し、圧迫感のない構造にする。設計に住民の意見を反映するため、協議会を設ける方針も示した。
 日門漁港の防潮堤を巡っては、県が2016年12月に示した当初計画に対し、景観が損なわれるとして住民が反発。17年5月に防潮堤に小窓を設けるなどの修正案を示したが受け入れられなかった。県内の防潮堤で唯一、住民の合意が得られていなかった。
 今月19日にあった説明会で、県が国道のかさ上げ案を示していた。日門地区振興会の大原忠次会長は「国道からの景観を守るために求めてきたかさ上げがようやく認められた」と話した。
 県内の防潮堤は6月末現在、365カ所(237.1キロ)で工事に着手している。


関連ページ: 宮城 社会

2019年07月27日土曜日


先頭に戻る