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宮城牛DNA不一致 仙台牛揺らぐブランド 生産者ら「全容解明を」

 石巻市の獣医師が交配した県産牛17頭で父牛とのDNA不一致が明らかになった26日、県と全農県本部が開いた生産者向け説明会では早期の全容解明を求める声が相次いだ。関係者が一丸となって築き上げてきた仙台牛のブランドを揺るがす非常事態に、生産者らは獣医師に対してやり場のない怒りをぶつけた。
 説明会は美里町のみやぎ総合家畜市場であり、一部非公開で行われた。約90人の出席者のうち、20人前後が意見を述べたという。「重大な事態。早く全容解明を」「収束しないと今後の肥育牛にも影響する」といった意見のほか、「捜査機関に告発すべきだ」との厳しい指摘が飛んだ。
 県によると、家畜改良増殖法では立ち入り検査や指導はできるが、人工授精師の資格停止など処分規定はない。獣医師は損害賠償に応じる考えを示している。
 県外に流通した92頭のDNA検査はまだ終わっておらず、不一致の頭数はさらに増える可能性が高い。17頭のうち10頭が繁殖牛となっており、さらにその子がどれほどの数に上るかは把握できていない。
 地元開催だった2017年全国和牛能力共進会(全共)宮城大会の出品区では初の日本一を獲得。18年に基幹種雄牛となった「茂福久」が国内歴代最高の霜降り度合いを記録するなど県内畜産は勢いづいていた。
 県畜産課の鈴木秀彦課長補佐は説明会で「県内の畜産を根底から揺るがす事態だ。危機を克服するため、生産者をはじめ関係機関の協力をお願いしたい」と語った。


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2019年07月27日土曜日


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