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復興の両輪、寄って食べて 気仙沼に2商業施設オープン

トレーラーハウスが連なる「みしおね横丁」
地元の食材などが買える「野杜海」

 東日本大震災で被害を受けた気仙沼市に26日、二つの商業施設がオープンした。魚市場前には、かつてあった仮設商店街「復興屋台村 気仙沼横丁」をイメージさせる「みしおね横丁」が完成。大島に市が整備中の観光拠点内には、被災した商店主らが商業モール「野杜海(のどか)」をつくった。地域のにぎわい創出と交流人口の拡大に期待が集まる。

◎みしおね横丁 屋台村再現交流の場に

 みしおね横丁は、気仙沼市魚市場の背後地にある私有地にできた。約1100平方メートルの敷地に、各店主が整備したトレーラーハウス計9台で構成する。
 このうち7台が店舗で、バーや沖縄料理店、インドネシア料理店などの飲食店と銭湯がある。残りはイスラム教徒が多いインドネシア人漁船員のためのモスク(イスラム教礼拝所)とトイレ。いずれもウッドデッキでつながっている。
 住民有志が、いずれも2017年春になくなった「復興屋台村 気仙沼横丁」と市内にあった銭湯「亀の湯」に代わるような施設を造ろうと企画した。屋台村に出店していた住民らが店を開いた。
 26日には開店イベントがあり、関係者がテープカットで開店を祝った。秋にはラーメン店もできる。店主でつくるテナント会の小野寺雄志会長(48)は「多くの人が集い、交流を深める場所にしたい」と話した。

◎野杜海 大島の元気住民が発信

 「野杜海」は、市が県の防潮堤(海抜7.5メートル)の背後地を盛り土して整備している観光拠点(9890平方メートル)内にできた。
 敷地910平方メートルに木造平屋6棟が建ち、延べ床面積は計360平方メートル。海を望む芝生広場もある。被災した浦の浜地区の住民でつくる合同会社が運営する。
 野杜海は当初、大型連休前に開店する予定だったが、市の造成工事の遅れで7月までずれ込んだ。
 26日は地元に水揚げされた新鮮な魚を売る鮮魚店やカフェなど5店舗が開店。残り1店舗はスーパーで年内の開店を目指す。
 初日は多くの島民が施設を訪れ、昼食を食べるなど楽しんでいた。
 拠点全体は本年度中に完成し、市は野杜海の隣に産直などが入る施設を建てる。合同会社の小山春幸代表(61)は「復興のスタートラインに立った。島の元気を発信する」と話した。


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2019年07月27日土曜日


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