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<会津若松市長選>あす告示、争点は新庁舎 市民に伝わる論戦期待

会津若松市役所の本庁舎旧館。新庁舎建設が8年ぶりの選挙戦となる市長選の争点の一つに浮上する

◎室井氏→粛々と建設 平出氏→再考を示唆 阿部氏→移転整備を

 任期満了に伴う会津若松市長選(28日告示、8月4日投開票)は立候補を予定している現新3人の公約が出そろい、市役所新庁舎建設が大きな争点の一つに浮上してきた。2025年度の完成を目標に「粛々と進める」と言う現職の室井照平氏(63)に対し、2新人のうち元県議会議長の平出孝朗氏(62)は「優先順位は低い」、市議の阿部光正氏(69)は「現在地でない場所に建設すべきだ」と主張する。(会津若松支局・玉應雅史)

 同市東栄町にある現在の市役所本庁舎旧館は1937年に建設。老朽化に加え庁舎が分散しているといった課題がある。新庁舎建設は過去に何度か持ち上がったが、財政難、経済情勢などで実現しなかった。
 今回は16年度策定の市総合計画に基づき今年4月に基本計画を策定し、来年度は基本設計に着手する。文化財の価値がある一部建物を残し、本庁舎跡地に整備する方針。事業費は96億円を見込んでいる。
 これに対し22日に政策を発表した平出氏は新庁舎に関して「一度止めて本当に必要なのか市民に意見を聞きたい。優先すべきものは他にあり、優先順位は最後でいい」と訴えた。事業費を見直し、建設場所についても「市民の皆さんと相談したい」と述べ、再考の可能性に含みを持たせた。
 室井氏は24日の定例記者会見で「新庁舎整備は市民や議会と議論を積み上げた結果」と説明。財源は庁舎整備基金41億円と、起債に有利な合併特例債など53億円を活用し、一般財源の負担を抑えると強調した。その上で「合併特例債発行期限の25年度までに進めるべきだ。事業費削減は必要に応じてやる」と説明した。
 阿部氏は磐越道会津若松インターチェンジ周辺か旧県立病院跡地での整備を訴えている。
 同市では新庁舎以外にも旧県立病院跡地の買収・利活用、ごみ焼却施設の更新、JR会津若松駅前再開発など大型事業が控える。
 経済界の一人は「大型事業の中で新庁舎が最も進行が早く、その他は事業費も明確でなく一律に議論しづらい面がある。ただ、いずれも必要な事業。市の財政規律の在り方も含め、市民に分かりやすい論戦を期待したい」と話す。

◇会津若松市長選立候補予定者
室井 照平63 市長     無現
(自・公推)
阿部 光正69 市議     無新
平出 孝朗62 元県議会議長 無新


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2019年07月27日土曜日


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