福島のニュース

<相馬野馬追>48騎勇壮に出陣 なみえ創成小6年生が騎馬行列

福島県浪江町を騎馬行列する初陣の紺野さん(右から2人目)

 福島県相馬地方の伝統行事で、国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追」が27日、相馬市や南相馬市で開幕した。東京電力福島第1原発事故の爪痕が残る浪江町にも昨夏に続き本陣が立ち、大熊、双葉両町を合わせた3町の「標葉郷(しねはごう)」から48騎が勇壮に出陣した。

 午前8時すぎ、本陣に見立てた浪江町中央公園に陣羽織姿の騎馬隊が集結。ほら貝が響き渡り、出陣式典の後、町内の目抜き通りを騎馬行列した。沿道からは水や酒が振る舞われた。
 原発事故に伴う避難を経て昨春帰還し、騎馬隊で初出場したなみえ創成小6年紺野琉美子さん(11)は馬上で背筋をぴんと伸ばして行進。「行列が止まったり急いだり、いろいろあって想像と違った。やっぱり目線が高い。町を見る余裕はあまりなかったかな」と緊張した様子で語った。
 いわき市に避難する教諭の西恵美さん(50)は、町に帰還した両親と一緒に行列に拍手を送った。「小さい時から見ていたので感無量。同級生や前の教え子も出ており、戻ってきたくなる」と笑顔を見せた。
 28日の本祭りは旧相馬中村藩の五つの郷から騎馬武者約400騎が南相馬市原町区に勢ぞろい。中心部を練り歩き、主会場の雲雀ケ原祭場地で甲冑(かっちゅう)競馬や神旗争奪戦を繰り広げる。


関連ページ: 福島 文化・暮らし

2019年07月28日日曜日


先頭に戻る