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<仙台・折立中自殺>遺族「学校の対応あれば…」

 自殺した仙台市折立中2年の男子生徒の遺族が28日、河北新報社の取材に応じた。市いじめ問題専門委員会の調査部会が、答申案でいじめ8件を認定したことを評価した上で「息子は何度もいじめを訴えた。その都度、学校が適切に対応していれば…」と言葉を詰まらせ、悔しさをにじませた。
 答申案は、いじめの加害生徒を特定していない。遺族は「加害生徒は今なお謝罪せず、憎くて仕方がない。加害生徒もその保護者も逃げずに調査に応じてほしかった」と残念がった。
 男子生徒の口に粘着テープを貼るなど教員による2件の行為が体罰と認定され「単なる指導ではなく、体罰と正式に認められ、胸をなで下ろした」と話した。
 答申案に関して「一部の記述に納得できない点があり、修正を求めた。正式な答申が出てから息子に報告しようと思う。現時点で、再調査を求めることは考えていない」と語った。
 専門委の調査は委員の人選が難航し、実質のスタートが約7カ月も遅れた。遺族は「調査が始まっても話し合いの経過や議論の結果が何も見えず不安だった。遺族にはもう少し説明してほしかった」と指摘した。
 学校や市教委に対しては「責任感がなく、常に言い逃れをする姿勢では悲劇をまた繰り返す。子どもたちを本気で守る組織に生まれ変わってほしい」と体質を改善するよう強く望んだ。
 遺族は今回、初めて報道機関の直接取材に応じた。


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2019年07月29日月曜日


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