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<いぎなり仙台>アート見るべ![3]静かな中に躍動感表現/仙台城跡(青葉区)

小室さん作「伊達政宗騎馬像」
「金鵄像」(手前)と「昭忠碑」

 仙台観光で外せないのが青葉山(仙台市青葉区)にある仙台城跡。観光客は必ずと言っていいほど「伊達政宗騎馬像」をカメラに収める。宮城県柴田町出身の彫刻家小室達さん(1899〜1953年)の代表作だ。
 像は政宗が仙台城に入城する姿がモデルだ。口を真一文字に結んだりりしい表情。一国のあるじとしての決意がにじむ。約5メートルの台座の上から、城下を見守るようにどっしりと構える。
 「静かな中に躍動感がある。ブロンズの重厚な感じと、石造りの台座との相性も素晴らしい」と、宮城教育大教授の虎尾裕さん(60)=彫刻・立体表現=が評する。
 騎馬像の南西約40メートルの場所には、幅6メートルを超える大きな鳥の銅像がある。西南戦争や日清戦争の戦没者を慰霊するために建てられた「昭忠碑」(1902年)の一部「金鵄(きんし)像」だ。
 原型は東京美術学校(現東京芸術大)の沼田一雅さん(1873〜1954年)の制作。「首の動きに連動した翼の形状が見事」と虎尾さん。
(小泉智子)

[伊達政宗騎馬像と昭忠碑の金鵄像]現在の騎馬像は1964年に復元された2代目。甲冑(かっちゅう)や馬装具など20以上のパーツに分けて鋳造された。昭忠碑の金鵄像は、元は高さ約20メートルの塔の頂部に設置されていたが、東日本大震災の際に落下し破損。修復が完了した2016年に現在の場所に移った。


2019年07月29日月曜日


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