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<高校野球宮城>仙台育英打ち勝つ 東北下し3年連続甲子園

仙台育英―東北 4回裏仙台育英無死一塁、逆転の左越え2点本塁打を放ち、ガッツポーズで一塁を回る千葉(中央)

 第101回全国高校野球選手権宮城大会最終日は28日、仙台市宮城野区の楽天生命パーク宮城で決勝が行われ、仙台育英が15−10で東北を下し、3年連続28度目の夏の甲子園出場を決めた。
 仙台育英は8−9の四回に千葉主将の2点本塁打で逆転。1点差に迫られた六回は1死満塁から中里と宮本の2点打で4点を奪って突き放した。東北は序盤にリードするも投手陣が踏ん張れなかった。
 全国大会は8月3日に組み合わせ抽選会があり、6日に開幕する。

▽決勝
東  北240301000=10
仙台育英10721400×=15

◎思わぬ乱戦粘って逆転 2回で5点差「それでも冷静」

 両チーム合わせて29安打、6失策。新時代最初の黄金カードは思わぬ乱戦になった。制したのは仙台育英。ミスの応酬となった序盤、普段着の野球を取り戻すのがわずかに早かった。
 二回に3失策と3安打を集められて4失点。先発大栄は早々につかまり、5点差をつけられる。それでも「冷静さは保てた」(千葉主将)というのが、したたかなところ。三回から反撃が始まった。
 制球が定まらない東北先発古山から連打で1死二、三塁の好機をつくると、千葉、大栄が連続四球を選んで1点。木村の内野への打球が送球ミスを誘い2点差に。続く笹倉の左中間を深々と破る2点三塁打で追い付く。水岡の適時打に宮本のスクイズで2点を勝ち越した。
 直後に3点を奪われ試合をひっくり返されたが、その裏は千葉に2点本塁打が出て再び勝ち越し。「後ろにつなぐつもりだったが、勝ちたい思いが風に乗った」。チームを再び奮い立たせるのにふさわしい一発だった。
 準決勝で敗退した春の東北大会後、チームは夏の甲子園を想定してリードされた場面からの紅白戦を重ねてきた。七回で0−3、八回で0−2…。細かく設定を変え、機動力も生かし、どう追い付き、逆転するか。千葉は「繰り返すことでチーム全体で粘り強さが増した」。2度リードを許してもひっくり返せたのは、鍛錬のたまものだ。
(大谷佳祐)

 【評】仙台育英が激しい点の取り合いを制した。8−9の四回、千葉が左翼席に運ぶ2点本塁打を放って逆転。五回は入江の適時打で加点し、六回は中里の右前2点打などで突き放した。七回から登板した3番手の1年伊藤が好救援を見せて、そのまま逃げ切った。
 東北は守りのミスを突いて二回まで5点をリードする絶好の展開に持ち込んだが、三回に打者11人の猛攻を浴びて試合をひっくり返された。四回に再逆転する粘りも及ばなかった。

 <3番手伊藤、3回無失点の好救援>
 大味になった決勝戦。投手陣で唯一光ったのが仙台育英の3番手伊藤だ。七回からマウンドを託され3回無失点。堂々と立ち向かった1年生右腕は「追加点を取ってもらい、いい流れで攻めの投球ができた。腕を振るだけだった」と額の汗を拭った。
 登板後、いきなり3者連続三振を奪って一気にペースをつかんだ。六回までの10失点がうそのように気持ちよくゼロ行進。九回2死、さすがに勝ちを意識して安打と四球を許したが、最後の打者を右飛に仕留めた。「簡単には終わらせてくれなかった。決勝戦は雰囲気が違う。こんな経験をさせてもらい、感謝の気持ちでいっぱい」と興奮気味に振り返った。

<選手褒めたい  仙台育英・須江航監督の話>
 打ち合いになることは想定していなかったが、冷静に反撃した選手を褒めたい。この力を甲子園でも発揮させたい。

<持ち味を発揮  仙台育英・千葉蓮主将の話>
 落ち着こうと声を掛け合い逆転できた。逆転するのはチームの持ち味。甲子園は投手を中心に守備から流れをつくりたい。


2019年07月29日月曜日


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