青森のニュース

青森県産のトラフグ味わって 調理師会が格安コース提供

身以外にも皮や白子まで味わえるトラフグ。青森県産とらふぐを愉しむ夕べでは多様な料理が提供された
トラフグ料理を味わう参加者たち

 青森県内の日本料理店などでつくるグループや県調理師会などが、青森県で水揚げされる天然トラフグの認知度向上に取り組んでいる。冬の味覚とされるトラフグだが、青森では5〜6月が旬の時季。県内での需要が見込めず、低価格で首都圏に出荷される状況が課題となっている。
 西日本が一大産地のトラフグは、青森県内の太平洋側や日本海側各地で水揚げされる。多種多様な魚介類が水揚げされる青森でトラフグは「日陰」の食材。フグを食べる文化は浸透していない。
 県内の日本料理店でつくる「八戸日本料理業芽生(めばえ)会」の野呂裕人会長(51)は「除毒の手間やフグに合わせるポン酢になじみがなかったことが大きい」と指摘する。
 野呂会長によると、九州では、甘いしょうゆにダイダイなどを搾った食べ方がフグと共に各地に普及。かんきつ類が採れない県内では広がらなかったという。
 県内消費を進めようと、芽生会は5年前から「八戸前沖ふぐ福まつり」を開催。天然トラフグを格安で味わえる催しを続けている。
 淡泊でクセのない味わいが特徴のフグ。野呂会長は「うま味を引き出すのが料理人の腕の見せどころ。ポン酢以外の味付けでも提供したい」と話す。
 芽生会の取り組みに倣い、県調理師会は青森商工会議所の協力を受け、昨年から「青森県産とらふぐを愉(たの)しむ夕べ」を青森市内で開催。今年は6月28日に開かれ、ムニエルや煮こごり、ふぐちり鍋など10品以上のフグ料理を1万円で提供した。今後は青森市中央卸売市場に、フグの内臓などを処理する「除毒所」を設置することを目指す。
 県調理師会の浪内通・副会長(67)は「首都圏で冬場に3万〜5万円のコースが青森では1万円で楽しめる。天然トラフグが取れることを知ってもらい、観光資源にしたい」と意気込む。


関連ページ: 青森 経済

2019年07月29日月曜日


先頭に戻る