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<楽天 翼に風を>イースタン首位 プレーへの執着心向上

三木肇(みき・はじめ) 大阪府出身。大阪・上宮高から96年にドラフト1位でヤクルト入団。ヤクルト、日本ハムでプレーし、08年に現役引退。通算成績は359試合出場、打率1割9分5厘、2本塁打、14打点。日本ハムで1軍内野守備走塁コーチ、ヤクルトで1軍ヘッドコーチなどを務めた。42歳。背番号88。

 東北楽天2軍はイースタン・リーグで50勝31敗4分けで首位(28日現在)につけている。いろいろな試合の中でワンプレーへの執着心、一投、一打の判断力を高めていっている。
 選手たちは春季キャンプで確認した(1)何事にも強くなる(2)自主性を高める(3)客観性を磨く−の3カ条を意識できるようになってきた。特に実感するのはウオーミングアップだ。選手自身が目的をはっきりさせながら体を動かすようになった。キャッチボール、シートノックといった基本練習も格段に質が高まっている。
 試合でも打席でどの球を待つか考えたり、バッテリーで配球を工夫したりする姿が見て取れる。選手の野球に対する考えの幅が広がり、引き出しが増えてきた実感がある。プロ野球選手として「野球脳」をより洗練させていってほしい。
 投手陣に関しては寺岡が支配下登録に向けて必死に結果を出そうとしていたのが印象的だ。その姿勢が周りの選手にもいい影響を与えている。強い真っすぐが魅力で、打者の手元で少し動く球も効果的だ。けん制、フィールディングなどの投球以外の技術も高い。
 藤平は目標に向かい工夫しながら日々努力している。マウンドで自分の投球ができることが当たり前になった上で、相手打線へ立ち向かうためにどうしたらよいかも考えながら投げられるかが鍵だ。身体的な能力も高いので、課題をクリアしていていけばレベルアップできると思う。
 野手陣には積極的な走塁を心掛けさせている。走塁は判断、準備、根拠など意識しなければいけないことがたくさんある。2軍で22盗塁を記録している山崎は思い切ってスタートを切るところから始まった。意欲的に取り組んでくれたことで結果もついてきた。
 高い走塁の技術を身に付けることができれば、たとえ盗塁をしなくても相手投手にプレッシャーを掛けられるなどの効果を発揮する。嫌がられる走者となれば、試合の勝敗を左右させるキーマンにもなれる。
 今年の前半戦は辰己を中心に、1軍で新人が活躍した。現状は思い切りプレーをさせてもらえているし、期待にも応えられている。ただ、これからは相手に研究されるなどして調子を落とす時も来る。本当の野球の怖さを知るかもしれない。試合の中で一つでも多くの経験を積んで、壁を打ち破っていってほしい。
 後半戦も若手選手の育成にまい進していきたい。より良い指導をするために方針を微修正しながら進みつつ、根幹はぶれることなくやり通したい。(東北楽天2軍監督・三木肇)


2019年07月30日火曜日


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