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塩釜市「シオーモの小径」復旧が完了

文学碑が再設置され復旧した「シオーモの小径」

 塩釜市が進めてきた、海岸通地区のみなと広場にある「シオーモの小径(こみち)」の復旧が完了した。塩釜を訪れた詩人や歌人ら文学者の残した言葉を刻んだ石碑がある海沿いの遊歩道で、完成した1年後に東日本大震災の津波で被災。文学碑も倒れたが流失を免れたため支援を受け再設置され、一帯が整備された。
 シオーモの小径は全長約100メートル。名称は、宮沢賢治が童話に登場させた、塩釜をイメージした空想の街の名前「シオーモ」にちなむ。賢治は1912(明治45)年3月、修学旅行で塩釜を訪れている。
 文学碑は9基あり、正岡子規や田山花袋、与謝野寛(鉄幹)と晶子夫妻、斎藤茂吉ら、明治・大正時代から昭和初期にかけて活躍した文学者を中心に、10人の11作品を刻む。2歳で塩釜に移り住み、2002年に亡くなった俳人の佐藤鬼房さんの句碑もある。
 明治期に建立された塩釜港の「築港の碑」も併せて小径に置かれている。
 復旧事業費は、アサヒグループホールディングス(HD)から寄付された支援金300万円を含め、計737万円。桜20本、サツキやミヤギノハギなど低木264株も植栽された。
 小径近くのマリンゲート塩釜では今月半ば、復旧完成式を行い、国、県、地元の関係者ら約50人が出席した。佐藤昭市長は「文学碑に心を寄せながら散策してほしい」とあいさつ。鬼房さんの遺族らがテープカットを行い、出席者が現地を散策した。


2019年07月31日水曜日


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