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<いぎなり仙台>アート見るべ![4]緑の中に溶け込む造形/榴岡公園(2)(宮城野区)

池田さん作「旅人(羊飼い)」
佐藤さん作「ブーツの娘」

 仙台市内有数の桜の名所である宮城野区の榴岡公園で、幾つかの彫刻が緑の風景に溶け込んでいる。
 ヒョロリと2メートル以上もある背高のっぽは「旅人(羊飼い)」。池田宗弘さん(東京都出身、1939年〜)の真ちゅう製の作品だ。傍らで犬が見上げ、背中の袋から子羊が顔をのぞかせる。両側には樹木が立ち、木陰を演出している。
 犬は友情を、子羊は次の世代を、樹木は自然とその恵みを象徴するという。泉区の彫刻家清水直土(なおと)さん(31)は「シンプルな造形が旅先のスナップ写真のよう。本来は重厚感のある金属素材なのに軽やかさが感じられる」と話す。
 そこから南西に少し歩くと宮城県大和町出身の佐藤忠良さん(1912〜2011年)のブロンズ像「ブーツの娘」がある。民間ユネスコ運動発祥の地である仙台で1984年、第1回世界大会が開かれたことを記念して建立された。
 「親しみやすく健康的。戦争を経験した忠良さんが若い人に未来を託す思いが伝わってくる」。清水さんの感想だ。(阿曽恵)

[池田宗弘さん]池田さんはかつて特撮美術の仕事に携わり、「仮面ライダー」に登場する悪の組織「ショッカー」の秘密基地にあるレリーフや、戦闘員のベルトのデザインを生み出した。ライダーファンの清水さんは「榴岡公園はファンにとって新たな聖地になりますよ」と熱く語る。


2019年07月31日水曜日


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