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聖火リレーつなぐ縁 55年後の対面、興奮再び

泉さんが現在の仙台市青葉区堤通雨宮町で撮影した聖火リレー。古山さんも仲間と参加した
聖火リレーの様子を語り合う泉さん(左)と古山さん

 1964年東京五輪の聖火リレーに参加した名取市の小学校用務員古山均さん(69)に、仙台市若林区のアルバイト泉悟さん(71)が当時撮影した聖火リレーの白黒写真を贈った。古山さんが聖火リレーの思い出をつづった河北新報朝刊「声の交差点」の投稿記事を読み、自宅で写真の整理をしていた泉さんが「ぜひ写真を譲りたい」と河北新報社に連絡したのをきっかけに2人の対面が実現した。
 当時、仙台市東仙台中2年で陸上部の副部長だった古山さんは同年9月26日、部長や生徒会長らと聖火リレーに参加。青葉区通町のカトリック北仙台教会前から宮城県庁までの区間を、聖火トーチを持つ先頭3人と走った。
 沿道は歩道に収まりきらないほどの観衆が集まり、異様な熱気に包まれた。周囲の人波にもまれながら、最前列でカメラを構えたのが当時仙台商高2年の泉さんだった。
 現存する写真では古山さんの姿は後方に隠れて確認できなかったが、2人はそれぞれ保存していた写真を見比べながら、当時の熱気や街並みの移り変わりを語り合った。「55年たって対面できるとは思わなかった。ギリシャの火が宮城県に来た感動は忘れられない」と口をそろえた。
 古山さんは「過去と同じ姿を若い世代に見せたい」と、来年の聖火リレーの走者に応募した。「写真が取り持つ縁を感じる。選ばれたら連絡する」と語る古山さんに、泉さんは「必ず撮りに行く」と笑顔で応じた。


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2019年08月01日木曜日


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