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<ほっとタイム>復興支える優しい味 週2限定カレー 南相馬・小高

「前日仕込みこつこつ煮込む」。自慢のカレーとすぎたさん

 福島県南相馬市小高区で唯一営業する旅館「双葉屋旅館」で火、木曜の昼限定で出されるカレーがある。東京電力福島第1原発事故の避難指示解除後に移り住んだ映像作家すぎた和人さん(54)=東京都出身=が手掛ける。
 基本はチキン。市販のルーは使わない。無水でタマネギとトマトから出る水分を生かし、地元の農地再生協議会が作った菜種油を用いる。朝採れ新鮮野菜を添えるのが肝だ。
 限定20食。普通盛り500円から。独自に10種調合したスパイスを利かせながら「優しい味。飽きない。健康志向」と評判だ。
 復興工事が始まり、区の飲食店が二つ程度だった頃。旅館を再開させた女将(おかみ)に「何かやってくれないか」と持ち掛けられ「ネパール滞在で培ったカレーなら」と請け合った。
 本業では、小高川を遡(そ)上(じょう)する自然ふ化のサケを収めたドキュメンタリー映画を制作した。現在は旧ソ連のチェルノブイリ原発事故に携わった消防士や医師らの証言を現地で集め、福島と比較する構想を練る。(南相馬支局・佐藤英博)


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2019年08月01日木曜日


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