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東北中小景況4期ぶり悪化 卸売業や小売業不振 4〜6月期

 日本政策金融公庫仙台支店は、4〜6月期の東北の企業動向調査結果をまとめた。従業員20人以上の中小企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は前期比3.6ポイント低下のマイナス3.6となり、6期連続のマイナス値となった。悪化は4期ぶりで、非製造業の卸売業や小売業の業況悪化が影響した。
 DIの推移はグラフの通り。中小企業のうち製造業は4.5ポイント上昇のマイナス8.0で、6期ぶりに改善した。マイナス値は5期連続。生産用機械や窯業・土石で落ち込む一方、輸送用機械や電気機械は改善し、全体では回復基調となっている。
 非製造業は8.7ポイント低下のマイナス1.2で、4期ぶりに悪化してマイナス値に転じた。宿泊・飲食サービス業は改善したが、仕入れ値の高騰が続く卸売業や小売業は悪化した。
 非製造業を県別に見ると、山形は上山、蔵王温泉への外国人旅行客が増え、小売業と宿泊・飲食サービス業が好調。岩手は東日本大震災の復興関連で沿岸部のかさ上げ工事が進んで建築需要が伸び、建設業がプラスだった。
 従業員20人未満の小企業は2.7ポイント上昇のマイナス30.7で、2期ぶりの改善。製造業は伸びたが、非製造業のうち公共工事の減少により建設業の落ち込みが大きかった。県別は青森、岩手で低下。宮城の製造業は唯一プラス値に転じた。
 先行き(7〜9月)は中小企業が3.4ポイント上昇のマイナス0.2で改善を見込む。小企業は1.8ポイント低下のマイナス32.5で悪化を予想した。
 仙台支店の担当者は「製造業の景況は大きく落ち込んだ1年前と比べると回復している。企業からは人手不足に加え、10月の消費税増税を不安視する声も多く寄せられた」と話した。
 調査は東北の中小企業1092社、小企業836社が対象。回収率はそれぞれ54.0%、71.1%。


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2019年08月01日木曜日


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