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<宮城和牛DNA不一致>授精記録を緊急検査 582人対象、栗原で開始

交配内容を記録した台帳を確認する宮城県職員=1日、栗原市築館

 宮城県石巻市の獣医師が交配した県産和牛17頭のDNAが父牛と一致しなかった問題で、県は1日、県内の家畜人工授精師582人を対象に授精記録の緊急検査を始めた。記載内容に漏れやミスがあれば再検査する方針で、10月ごろまで続く見通し。
 栗原市築館の新みやぎ農協畜産センターで午前8時半に検査が始まった。授精師は人工交配した種雄牛と繁殖雌牛の名前や実施日時などを記録した台帳を提示し、県職員が確認した。台帳に添付されている精液証明書や精液が入っていたストローが適切に管理されているかどうかも調べた。
 県によると、石巻市の獣医師は「暗い所で作業し、精液を取り違えた」と説明している。検査を受けた授精師からは「1頭や2頭ならまだしも17頭も間違えるのはあり得ない」「ストローには精液を採取した種雄牛の名前、採取日時が記載されており、考えられない」との声が上がった。
 県内の授精師数は都道府県別で北海道に次いで全国で2番目に多い。年間1000件以上手掛ける授精師もいるという。
 県は毎年1月に定期検査を実施している。県家畜人工授精師協会の菅原三郎会長は「疑いの対象となってしまい、他の授精師に大変不快な思いをさせてしまった。購買者の不信感を一日も早く払拭(ふっしょく)できるよう努める」と話した。
 緊急検査は栗原地域を皮切りに大崎、登米、大河原など計7地域で行う予定。


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2019年08月02日金曜日


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