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<会津若松市長選>政敵が同じ2候補応援 支持者重なり対応に苦慮

個人演説会の壇上で並び、候補者とあいさつする(右から)小熊、菅家両氏=会津若松市内(写真を一部加工しています)

 任期満了に伴う福島県会津若松市長選(4日投開票)で、自民党の菅家一郎(64)=福島4区=、国民民主党の小熊慎司(51)=比例東北=の両衆院議員が対応に苦慮している。それぞれ与野党を代表して戦った参院選福島選挙区の勢いはどこへやら、両氏は2候補の応援マイクをそろって握る。保守分裂の市長選が招いた奇妙な光景からは、次期衆院選を見据えた両氏の苦しい胸の内が透けて見える。

 7月31日、3選を目指す現職室井照平氏(63)の陣営が開いた個人演説会。壇上に菅家、小熊両氏が並んで座った。
 その2日前、別会場であった新人の元県議会議長平出孝朗氏(62)の個人演説会でも両氏は応援のマイクを握った。参院選投開票日から1週間後の告示日は、両氏は時間差で2陣営の出陣式に駆け付けた。
 菅家氏は「同じ年に会津若松市議に当選した仲。広い人脈を持ち、大いに期待している」と平出氏を持ち上げ、室井氏陣営では「市長選は2期8年の実績を紹介する機会。良い成績で当選を願う」と激励した。
 ただ、参院選で自らの実績も披露しつつ冗舌に自民候補を応援していた菅家氏を知る支持者には「市長選の演説内容はどこか精彩を欠く」と映る。
 関係者によると、地縁血縁のしがらみが背景にあることに加え、支持者が室井氏と平出氏の陣営に分かれたためだという。両氏はともに元自民県議で、平出氏は県連幹事長を務めた。支持者の重複は少なくない。
 小熊氏も事情は同じ。会津若松市選挙区から2度当選した県議時代は、自民に所属していた。7月29日の平出氏の演説会では「自分の後援会の支持者が両方にいる。計算なしに両候補を応援しようと今回は判断した」と異例の釈明をした。
 菅家、小熊両氏は、2012、14、17年の過去3回の衆院選福島4区で激戦を演じた政敵同士。
 自民関係者は「次期衆院はそう遠くない。市長選が激戦になればなるほど、自身の支持基盤がぐらつくのではないかと危惧するのは当然だ」と解説する。現在は自民党籍を持たない平出氏のマイクを握る菅家氏に対し、党支部内で批判がささやかれ始めてもいる。
 もう一人の新人で元市議の阿部光正氏(69)は「政党、団体の応援は要請しない」として街頭での訴えに専念する。

 ◇会津若松市長選立候補者
平出 孝朗62元県議会議長 無新
室井 照平63市長     無現(自・国・公推、社支)
阿部 光正69元市議    無新


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2019年08月02日金曜日


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