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不漁のカツオようやく水揚げ 気仙沼23年連続日本一へ巻き返しの夏

気仙沼漁港に次々と水揚げされるカツオ=7月30日

 生鮮カツオ水揚げ23年連続日本一を目指す気仙沼漁港(宮城県気仙沼市)が、ようやくカツオの水揚げで活気づいてきた。5、6月は例年にない不漁だったが、7月に入り漁場が三陸沖に北上。日本一への巻き返しが期待されるが、ライバル勝浦漁港(千葉県勝浦市)につけられた差は大きく、予断を許さない状況だ。

 漁業情報サービスセンター(東京)によると、漁場は7月中旬に三陸沖に移った。気仙沼漁港には同24日以降、連日200〜500トン前後のカツオが水揚げされた。
 30日に約60トンを水揚げした三重県紀北町の一本釣り船「三幸丸」の石倉孝文漁労長(54)は「漁場は金華山沖。魚体は小さいが群れは太い」と話した。
 今年の初水揚げは5月14日。15、17日と連続して水揚げされたが、その後は7月1日までカツオ船が入港しない「異常事態」(地元漁業関係者)が続いた。
 漁場が三重県−房総半島沖にとどまるうちは、カツオ船の多くは気仙沼漁港と常に日本一を争う勝浦漁港に入港する。
 例年、漁場は6月に三陸沖に移動し、7月にカツオ船の主要水揚げ港が気仙沼に移る。気仙沼が8月に勝浦を逆転し、最終的に7000〜1万トンの差をつけるのが勝ちパターンだった。
 だが、漁場の北上が2カ月近くも遅れ、カツオ船の入港時期も遅い今年は厳しい戦いを強いられそうだ。
 勝浦漁協によると7月31日現在、勝浦漁港の水揚げ量は前年とほぼ同じ約1万700トン。一方、気仙沼漁港は前年同期(1万631トン)の4割弱の3956トンで、7000トン近くも差がある。
 今年と同じように漁場が7月上旬まで房総半島沖にあった1996年、気仙沼は13年連続水揚げ日本一を勝浦に阻まれた。水産庁の6〜11月の「常磐・三陸沖カツオ長期来遊動向予測」によると、6月以降の来遊量は「過去10年平均を下回る」とされる。
 ここ数年は終漁時期も早まっており、気仙沼の漁業関係者から「日本一への不安は大きい」との声も上がる。
 気仙沼漁協の斎藤徹夫組合長は「カツオが水揚げされると気仙沼全体が活気づく。遅れた分を何とか挽回してほしい」と願う。


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2019年08月05日月曜日


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