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<むすび塾>ペット同行避難検証 飼い主と獣医師が意見交換

避難を想定してペット用のおりに愛犬を誘導する参加者=4日、仙台市宮城野区の宮城県獣医師会館

 河北新報社は4日、宮城県獣医師会と連携し、通算91回目の防災巡回ワークショップ「むすび塾」を仙台市宮城野区の県獣医師会館で開いた。獣医師や認定ボランティア、ペットの飼い主ら10人が参加。犬4匹も交え、同行避難をテーマに専門家と共に語り合った。
 東日本大震災当時を振り返った参加者からは「津波犠牲者の中には、家に置いてきたペットを連れに戻り巻き込まれた人がいる」「ペットのため避難所に行くのを遠慮したり、車内で生活したりしていたケースもあった」などの声が出た。
 備えとしてはペットフードや常備薬の確保、ペット用のおりなどに入れる訓練の実施を挙げる飼い主が多かったが「物資をそろえて終わりにせず、日ごろから実際に使っておくことが重要だろう」といった意見もあった。
 県獣医師会では2018年から宮城県利府町、19年からは塩釜市とも連携し、ペットの防災訓練も実施している。訓練参加者は「地域住民にペットが避難してくるかもしれないことを知ってもらう良い機会だ」「訓練に参加する度に新たな発見や学びがある」と話した。
 助言者として参加した東京都獣医師会事務局長で、同行避難の取り組みを進めるNPO法人「アナイス」代表の平井潤子さん(59)は「ペット同行避難は一緒に避難するという意味で、同居を意味するわけではない。ペットの命を守るのは飼い主。まず飼い主が自らの命を守る行動を取ろう」と呼び掛けた。


2019年08月05日月曜日


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