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「岩手公園PFI」初の懇話会、詳細説明なく不満噴出「議論にならない」

市による情報提供の在り方に疑問が示された懇話会の初会合

 盛岡市が岩手公園(盛岡城跡公園)の芝生広場に商業施設を整備する事業計画「岩手公園PFI」に対して意見を述べる関係者懇話会の初会合が5日、市内であった。事業概要の説明を予定していたが詳細は明らかにされず、懇話会委員からは「議論にならない」と市の対応を疑問視する声が相次いだ。
 議論のたたき台となる資料が配布されないことに委員からは「現時点ではイメージがつかめない」「具体案が示されないので不安」「規模や試算を明示すべきだ」「情報開示が雑」と不満が噴出した。
 市都市整備部高浜康亘部長は「具体案があると賛否に議論が集中してしまう。芝生広場をどのような場所にしたいか自由に語ってもらいたかった」と釈明。「議論の材料は次回から提供する」と述べた。
 ただ、一部委員は施設の詳細について事前に把握していたり、既に説明を受けるなどしていた。
 事業主体の選定にも携わった委員は「重要なのは周囲の地域にとっていかに価値あるものを造るかだ。芝生広場で新たな価値を創造してもらいたい」と賛意を表明した。
 商業団体の代表も「新たなランドマークになる」「商店街に人が増えるので賛成」「夜でも明るい場所にしてほしい」と整備に積極的な意見を述べた。
 一方で市民不在で進む事業計画を「今の情報量では市民に何も伝わらない」と不安視する意見もあった。
 委員の一部は「隣接するもりおか歴史文化館と役割が重なる」「芝生広場は姉妹都市のカナダ・ビクトリア市との交流の場」と施設の必要性に疑念を呈した。
 公募で選ばれた市民委員は「政策決定の過程が明らかにされていない。PFIの活用が可能になったから開発するという印象だ」と市の事業化判断を批判した。

「岩手公園PFI」 改正都市公園法に基づき、民間資金活用による社会資本整備(PFI)の手法で芝生広場約1万1000平方メートルを開発する事業計画。盛岡市は公募で「ミナ ペルホネン」ブランドを展開する衣料品製造販売「ミナ」(東京)による商業施設整備を選定した。施設は木造一部2階で延べ床面積は約1330平方メートル。建築家藤森照信氏が設計を担う。初期投資額は4億3500万円。ミナ直営店とカフェ、ギャラリーが入居し、年間2億4000万円の売り上げを見込む。


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2019年08月06日火曜日


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