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地下鉄東西線貸し付け 差し止めの訴え仙台地裁が却下

 仙台市から市地下鉄東西線を経営する市交通局への資金貸し付けは回収可能性がなく違法だとして、仙台市民オンブズマンが郡和子市長に今後の貸し付けの差し止めを求めた訴訟の判決で、仙台地裁は6日、オンブズマンの訴えを却下した。
 村主隆行裁判長は「高速鉄道事業会計の資金不足の状況は一応、改善傾向にある」と指摘。今後、確実に貸し付けをする可能性は客観的に推測できず、訴えは訴訟要件を満たさないと結論付けた。
 オンブズマンは高速鉄道事業会計の収支の改善は一般会計からの出資金が計上されただけだと主張したが、判決は「(一般会計からの)出資金は今後も継続的に得られる見込みがあるし、費用が必要になっても企業債の発行で賄う可能性が高い」と退けた。
 2027年に償還期限を迎える市債管理基金からの貸付金の返済のために市が改めて貸し付けを行う可能性は「考えられる」としたものの「7年以上先の可能性は確実に推測できない」と判断した。
 判決によると、市の一般会計から高速鉄道事業会計への貸付総額は15年度決算で103億円。市交通局は16年3月、市債管理基金から108億円を借り、一般会計からの借り入れ分を無利子で返還した。


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2019年08月07日水曜日


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