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<盛岡市長選>三つどもえ濃厚 訴え共通支持層重複 違い見えず関心度懸念

盛岡市長選への立候補を表明している3氏のポスター(選挙の公正を期すため、写真の一部を加工しています)

 任期満了に伴う盛岡市長選(18日告示、25日投開票)は、現職と新人2人の三つどもえとなる公算が大きい。前哨戦を繰り広げる3氏は支持層がそれぞれに重なる上、掲げる政策は「三者一様」。「これでは有権者の関心が高まらない」と懸念する声も上がっている。

 選挙戦は5選を目指す現職谷藤裕明氏(69)に、ともに新人の元県議福井誠司氏(60)と会社役員内舘茂氏(52)が挑む構図が確定的だ。
 いずれも政党の公認や推薦は求めないとしているが、谷藤氏と福井氏は自民党出身。これまで谷藤氏の選対スタッフだった有力支持者が、今回は福井氏の選対本部長に就いた。
 谷藤氏は、同日程で実施される市議選の立候補予定者19人との2連ポスターを各所に張って現職の強みを誇示する。
 2度目の挑戦となる内舘氏は、2015年の前回市長選で旧民主、旧生活の両党の推薦を得ている。保守層の分裂で漁夫の利を得たいところだが、福井氏とはともに地元経済界に根を張る顔なじみだ。盛岡青年会議所の理事長経験者という経歴も重なる。
 ある若手経営者は「どちらも顔見知り。両方の陣営から協力を求められ、正直困っている」と打ち明けた。
 「決断したものを仕上げる責任がある」と語る現職谷藤氏に対し、両新人は「スピード感とグランドデザインがない」(福井氏)「対話と検証が足りない」(内舘氏)と批判を強めてきた。
 ただ、3氏の政策公約は「中心市街地の活性化」「公共交通機関の拡充」「共生型社会の実現」と共通点が多く、争点は不鮮明だ。
 市の課長級職員は「政策パンフレットを読み比べたが、これなら誰が次の市長になっても現場の施策推進に大きな変更はなさそうだ」と胸をなで下ろす。
 半面、「多くの有権者は政策の良しあしで誰に投票するかを決めると思う。有権者の一人としても判断が難しい」と打ち明けた。


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2019年08月07日水曜日


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