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仙台・中2自殺 第三者委「いじめ中心に複数要因」教諭の体罰も認定

 2017年4月、仙台市青葉区の折立中2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、市教委の第三者機関、市いじめ問題専門委員会(委員長・川端壮康尚絅学院大教授)は9日、「いじめを中心とした複数の要因」が自殺につながったとする答申を佐々木洋教育長に提出した。

 教諭による男子生徒への体罰2件も認定し「いじめを助長」したと批判した。遺族の要望を踏まえ、いじめの加害生徒を特定して匿名で明記したほか、市教委の責任も厳しく指摘した。
 答申によると、いじめは入学直後の16年4月から始まり、亡くなるまでの約1年間続いた。「『くさい』などと悪口を言われた」「腕をつかまれ肩を痛めた」「机に『死ね』と落書きされた」などの事案8件をいじめと認めた。
 男子生徒は複数の教員にいじめを繰り返し訴えたが、学校は「加害生徒は悪いが、男子生徒にも悪い点がある」との認識で、双方を諭すだけだった。いじめは継続し、男子生徒に無力感が蓄積。自殺する直前は「ストレスの強い危険な心理状況」だったと推察した。
 体罰は別々の教諭による「大声を出した男子生徒の口に粘着テープを貼った」「居眠りした男子生徒の後頭部をげんこつでたたいた」の2件。
 粘着テープは「周囲の生徒に、いじめは許されるとの誤ったメッセージを伝えた可能性」があると分析。自殺する直前のきっかけは特定しなかったが、げんこつは自殺の前日で「心理面に影響を与えた可能性を否定できない」とした。
 答申を受け取った佐々木教育長は「(男子生徒の)命を守り切れず、遺族に改めておわびしたい。答申の指摘をしっかりと受け止め、いじめの防止に向けて学校、市教委が一丸となり全力で取り組む」と語った。


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2019年08月09日金曜日


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