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<いぎなり仙台>アート見るべ![9]世代により変わる見方/川内(2)(青葉区)

スニガさん作「三世代」
ムーアさん作「スピンドル・ピース」

 仙台市青葉区の市地下鉄東西線国際センター駅を出たすぐ先に、フランシスコ・スニガさん(1912〜98年)作の彫刻「三世代」が立つ。
 ブロンズ製で高さ1.7メートル。座る母、膝に抱えられた男児、腰の曲がったおばあさんが憩う情景を描写する。遠目でも分かるよう等身大より少し大きめだ。
 同市の彩色彫刻家イクコクサカさん(48)は「鑑賞する人がどの世代かで像の見方も変わる」と語る。メキシコで活躍したスニガさんは先住民女性をよくモチーフとした。顔を見るに、このおばあさんも一例だろう。
 近くの宮城県美術館(青葉区川内)の前庭には、英国を代表する彫刻家ヘンリー・ムーアさん(1898〜1986年)の「スピンドル・ピース」が鎮座する。ブロンズ製で高さ4.0メートル。曲面や突起、穴で構成された抽象的な作品で、直線的でシンプルな美術館の建物と好対照を成す。
 スピンドルとは紡錘(ぼうすい)のこと。クサカさんは「糸を巻き取るように世界中の優れた作品を美術館に集めるイメージが湧く」と話した。(酒井原雄平)

[フランシスコ・スニガさん]スニガさんはコスタリカに生まれ、メキシコで活躍した。作品は、先住民の女性を豊かに描写した重厚さが特徴。

[ヘンリー・ムーアさん]ムーアさんは抽象化した人体像など独創的な表現に取り組んだ。1948年ベネチア・ビエンナーレで彫刻大賞となり、国際的な評価を得た。


2019年08月09日金曜日


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