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<福島第1原発>処理水「22年夏に満杯」タンク保管量を東電推計

 東京電力は8日、福島第1原発の汚染水を多核種除去設備「ALPS(アルプス)」などで処理した水の保管量が、タンク容量の上限とされる137万トンに2022年夏ごろに達するとの見通しを公表した。処理水が「満杯」となる時期が示されたのは初めてで、処分方法を検討する政府の小委員会の議論が加速しそうだ。

 第1原発の敷地内で保管する処理水は、現在115万トン。汚染水からトリチウム以外の放射性物質の大半を除去したALPS処理水と、別の装置で一部の放射性物質を先行して取り除いたストロンチウム処理水がある。後者も将来、大部分をALPSで処理する。
 タンクは20年12月末までに容量137万トンを確保する計画で、その時点でたまっている処理水は126万トンと推計。さらに建屋への地下水流入などで継続的に発生する汚染水が1日150トン前後あるため、タンクは22年6〜10月に容量いっぱいになると予想した。
 東電はタンクのさらなる増設は敷地の制約上、困難とみる。仮に処分しなければ、今後の廃炉作業に必要な使用済み核燃料や溶融核燃料(デブリ)の一時保管施設などを建設できなくなる、または遅れが生じると説明する。
 政府の小委員会は、別の作業部会が16年6月にまとめた海洋放出、地層注入など五つの処分方法を基本に風評被害対策も踏まえ絞り込む。これまでは「スケジュールありきでない」(山本一良委員長)との立場だったが、実質的に期限が区切られたことになる。
 東電は9日にある小委の会合で今回の見通しを説明する。


2019年08月09日金曜日


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