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震災耐えた旋律、力強く 福島・国見で来月からクラシックフェス

震災の強い揺れに耐えた「ベーゼンドルファー」

 福島県国見町は9月1日〜10月20日、同町観月台文化センターの開館25周年を記念した「観月台クラシックフェスティバル」を計6回開く。開館以来「国見の宝物」として愛され、東日本大震災の揺れにも耐えた名ピアノ「べーゼンドルファー」を著名な音楽家が奏でる。音楽と町内産の農産物をコラボさせたユニークな企画もある。

 センターのピアノ「べーゼンドルファー・モデル290インペリアル」は、通常のピアノよりも広い8オクターブの音域や力強く美しい音色が特徴。1994年の開館時に約2500万円で購入し、世界的な音楽家を招き数多くの公演を開いてきた。
 震災で町内は震度6強の揺れに見舞われ、町役場は全壊。センターを仮庁舎としたため、センター内のホール事業も一時休止を余儀なくされた。
 べーゼンドルファーは表面が傷つくだけで済み、2013年3月に東京都内の楽器店へ移送。傷の修理に加え経年劣化した部品の交換などを経て、センターに戻された。センターは新築の町役場庁舎に役場機能が移転するのを待って、16年度から本格的にホール事業を再開させた。
 フェスティバルには国内外で活躍するピアニストらが毎回出演し、声楽やバイオリンなどと共演する回もある。モモや米、リンゴなど町を代表する農産物の生産農家も登壇し、出演者と対談するなど趣向を凝らす。
 企画した町教委の安藤充輝生涯学習課長兼公民館長は「音楽家と農家は生み出すものは異なるが、取り組む姿勢などにはきっと共通点がある。ピアノの音色とともに対談も楽しんでほしい」と話す。
 チケットは全席自由で1公演2000円(学生1000円)、6公演セット券1万円(5000円)など。高校生以下無料。連絡先はセンター024(585)2676。


2019年08月09日金曜日


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