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津波被害、防潮堤高含め再検討「浸水域大差なし」気仙沼市、議会で説明

 宮城県気仙沼市は9日、最新の防潮堤高や地盤隆起を反映した2度目の津波浸水シミュレーションの検証結果を明らかにした。災害危険区域を設定するために行った7年前と比べ、計画していた防潮堤の半数以上で高さが変わったが、浸水域はほぼ同じだったと、同日の市議会震災調査特別委員会で説明した。
 市によると、津波浸水シミュレーションの再実施は県内の自治体で初めて。防潮堤高の見直しなどで7年前のデータと差異が生じているかどうかを確認するために行った。
 数百年から1000年に1度とされる最大クラスの「レベル2津波」が干潮時に発生する条件は前回同様。81カ所のうち43カ所で計画高が変わった防潮堤を考慮した上、地盤隆起に伴って、国土地理院が2017年2月に見直した水準点も踏まえた。
 市は「復興事業に影響を及ぼす大きな変化はなかった。現行の災害危険区域を維持する」と説明。一方、一部の地域で浸水域の拡大や縮小、浸水の深さの変化を確認し、現地調査を行う。「政策に反映させるための内部資料」として、詳細なデータは示さなかった。
 市は12年7月、最初のシミュレーションに基づき、防潮堤などを整備しても浸水する約14平方キロを災害危険区域に指定。居住用建物の建築を原則禁止した。
 委員会では市から、松崎片浜地区の土地区画整理事業の完了時期が1年遅れ、20年度末になるとの報告もあった。


2019年08月10日土曜日


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