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南三陸・戸倉地区できょう震災後初「納涼まつり」 出店や甚句 多彩な企画

戸倉浜甚句の練習に汗を流す住民

 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町戸倉地区の住民が10日、震災後初めての夏祭り「おきなぐら納涼まつり」を開く。震災から8年が過ぎ、高台の防災集団移転団地や災害公営住宅など移転先での暮らしが落ち着いたことから企画。住民主体の手作りの祭りを通じて地域のつながりを深める。

 会場となる戸倉公民館多目的広場には各行政区による飲食の出店が並び、歌謡ショーやカラオケのステージを設ける。戸倉地区の郷土芸能「行山流水戸辺鹿子躍(ししおどり)」の演舞や餅まきなど多彩な企画で来場者をもてなす。
 祭りは地域の祝い事で披露される戸倉浜甚句や盆踊りで締めくくる。7月下旬に戸倉公民館であった練習会では、住民約20人が本番に向けて踊りの振り付けを確認した。参加した戸倉婦人会会長の三浦ひろみさん(64)は「地域一丸となって開く祭りをみんなで盛り上げ、成功させたい」と意気込む。
 町の南部に位置する戸倉地区は震災前に約660世帯が暮らしていたが、現在は約470世帯。3割近く減った。
 震災の津波で住まいを失い、隣の登米市など町外に引っ越した世帯も多いという。
 祭りは住民と戸倉公民館で実行委員会をつくり、5月から打ち合わせを重ねてきた。戸倉地区全体の住民で企画する祭りは今回が初めてのため、準備も念入りに行った。
 実行委員長の佐藤泰一さん(68)は「子どもから大人まで親睦を深める機会にしたい。震災で地区を離れた人にも足を運んでほしい」と話している。
 開催は午後3〜8時。連絡先は戸倉公民館0226(46)9920。


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2019年08月10日土曜日


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