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<仙台・折立中自殺>再三の訴え、学校側無視

 市いじめ問題専門委員会が9日に提出した答申は、男子生徒が複数の教員にいじめを繰り返し訴えたにもかかわらず、ことごとく無視された経過を明らかにした。
 男子生徒の訴えや体罰の経過などは表の通り。
 入学して間もない2016年5月、2人の加害生徒に「くさい」と言われ、男子生徒は担任に話した。6月には別の加害生徒4人に「うざい」「キモ」など悪口を言われ、事実をメモに書いて別の教員に渡した。
 学校が実施したいじめ実態把握調査にも、6月に「あっち行け」と避けられた事実、11月には暴言を浴び、無視され、頭をたたかれた事実を記入していた。
 教員も12月、男子生徒の机に「死ね」と落書きがあったことを確認し、17年3月には頬をたたかれ、泣きながら走る姿を見ていた。
 だが、学校の受け止めは「原因は男子生徒の言動にもある」との認識で、男子生徒の保護者には17年6月まで、加害生徒の保護者には一切、連絡しなかった。
 学校の対応は加害生徒に「自分たちの行動はある程度許容された」との印象を与え、いじめが続く要因になった。教諭による2件の体罰が「いじめは許される」との誤ったメッセージとして伝わり、いじめを助長したとみられる。
 専門委の川端壮康委員長は答申後の記者会見で「学校はいじめを深く理解せず、重大な結果を招くという認識が薄かった。男子生徒の心情にもっと寄り添うべきだった」と批判した。


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2019年08月10日土曜日


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