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<仙台・折立中自殺> 第三者委答申 加害生徒6人特定 教諭体罰「いじめ助長」

 仙台市青葉区の折立中2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、市教委の第三者機関、市いじめ問題専門委員会(委員長・川端壮康尚絅学院大教授)は9日、「いじめを中心とした複数の要因」が自殺につながったとする答申を佐々木洋教育長に提出した。遺族は「受け入れられる内容」だとして再調査は求めない意向を示した。

 答申は遺族の要望を踏まえ、いじめの加害生徒6人を特定し、匿名で明記。「机に『死ね』と落書きされた」など8件の事案をいじめと認めた。一部生徒がいじめを繰り返していた。
 男子生徒は複数の教員にいじめを再三訴えたが、学校は「加害生徒は悪いが、男子生徒にも悪い点がある」との認識で双方を諭すだけだった。いじめは続き、男子生徒に無力感が蓄積。自殺の直前は「ストレスの強い危険な心理状況」だったと推察した。
 別々の教諭による「大声を出した男子生徒の口に粘着テープを貼った」「居眠りした男子生徒の後頭部をげんこつでたたいた」の2件を体罰と認定し「いじめを助長」したと批判した。
 粘着テープは「周囲の生徒に、いじめは許されるとの誤ったメッセージを伝えた可能性」があると分析。自殺する直前のきっかけは特定しなかったが、げんこつは自殺の前日で「心理面に影響を与えた可能性を否定できない」とした。
 佐々木教育長は報道陣に「命を守り切れず遺族に改めておわびする。答申の指摘や提言を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に全力で取り組む。教員一人一人がいじめをわがこととして捉え、対応する心構えを身に付けさせたい」と語った。

[仙台市折立中いじめ自殺問題]2017年4月26日、2年生の男子生徒が教諭から体罰を受けた上、いじめを訴えて自殺した。文部科学省の指導で市教委は重大事態として調査を始めたが、第三者機関「市いじめ問題専門委員会」の委員が複数辞任。後任の人選が難航し、実質的な調査開始は17年12月と大幅に遅れた。教職員、関係生徒、保護者ら延べ61人と遺族、市教委からも聞き取りし、19年7月に答申案をまとめ、遺族に説明した。


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2019年08月10日土曜日


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