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クマ目撃急増 仙台の住宅地、開発で生息域変化か

クマの目撃情報を受け、現場周辺を警戒するパトカー=6日午前11時15分ごろ、仙台市泉区北中山1丁目

 仙台市泉区の住宅地、北中山と南中山両地区で7月、クマの目撃が相次いだ。目撃情報は7月中旬以降、7件に上る。昨年は1件もなく、周辺の宅地開発でクマの生息域が変わった可能性を指摘する声もある。住民は不安を募らせており、市や宮城県警泉署が周辺の警戒や広報を強化している。

 泉署によると、両地区でクマが目撃された日時と場所は表と地図の通り。地区を横切る東北自動車道沿いに集中している。東北道周辺の雑木林にいたり、住宅地の道路を横断したりする姿が昼夜を問わず目撃された。民家から数メートル離れた場所で見つかったケースもあった。
 目撃現場に近い北中山1丁目に住んで30年以上になる無職藤田雄吉さん(74)は「この辺りでこんなにクマが目撃されたことは今までなかった。夜、徒歩での外出は控えるようにした。実際にクマに遭遇したらと思うと恐ろしい」と話す。
 泉区役所は目撃情報が入り次第、地区の学校や町内会などに速報を出し、広報車で出没を知らせてきた。通報の多い北中山地区ではチラシも配り、注意を促してきた。
 泉署も両地区内のパトロールを強化し、パトカーの巡回を増やすよう管轄の交番に指示した。
 両地区から約4キロ北に離れた泉区根白石地区などでは約150ヘクタールの山林が切り開かれ、泉パークタウン第6住区の開発が進む。昨年、周辺の寺岡、紫山両地区ではクマの目撃情報が相次いだが、今年は全くない。
 北中山1丁目の無職仙石建治さん(71)は「周辺の環境が大きく変化したため、クマの生息域が変わり、北中山や南中山に影響が出たのではないか」と懸念する。


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2019年08月10日土曜日


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