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<いぎなり仙台>アート見るべ![10]少女像 巧みな質感表現/台原森林公園(青葉区)

舟越さん作「茉莉花」
柳原さん作「道標・鳩」

 仙台市地下鉄南北線台原駅から徒歩約3分。青葉区の台原森林公園の南端に、顔を左に向けて立つ女性像がある。舟越保武さん(1912〜2002年)の「茉莉花(まつりか)」(78年)だ。
 ブロンズ製の少女の半裸像で、高さは約2.2メートル。仙台市の市制施行88年を記念した「彫刻のあるまちづくり事業」の第2号作品として設置された。
 「正面を向いた物が多い舟越作品の中では珍しい。服の布地のしわと、その内側にある脚の質感の表現が素晴らしい」。泉区のベニヤ板造形作家横山信人さん(39)がうなる。
 茉莉花を背に園内を旭ケ丘駅に向かい約10分歩くと、園路沿いに大小さまざまな岩が点在する「平和とやすらぎの広場」が見えてくる。岩の上には15羽のハト。柳原義達さん(1910〜2004年)の「道標・鳩(はと)」(93年)だ。
 横山さんは「驚かすと今にも飛び立ちそう。指の跡を残すなど、わざと作り込まないことで生命感があふれて見える」と評す。
(桜田賢一)

[舟越保武さん]舟越さんは岩手県一戸町出身で、宮城県大和町出身の佐藤忠良さん(1912〜2011年)と東京美術学校(現東京芸術大)の同級生。キリスト教関連の人物像で名高い。柳原さんも舟越さん、佐藤さんと高め合い、3人とも日本を代表する具象彫刻家とされる。


2019年08月10日土曜日


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