宮城のニュース

「仙台せり」 ブランド化へ協議会設立 年内のGI登録目指す

設立総会であいさつする今野会長

 名取市増田と仙台市太白区中田の両地区で生産されている特産の「仙台せり」が、ブランド確立に向けて動きだした。両地区の生産団体などが9日、農林水産省の地理的表示(GI)保護制度への登録を目指し、仙台せり振興協議会を設立した。
 協議会は仙台せりについて「名取川の伏流水を使用し、根が白く全体のバランスが良い」と定義。緑色が鮮やかな「名取4、5、6号」に品種を絞り、品質を維持するため、統一した出荷基準を設けた。年内にGI保護制度への登録を申請する方針。
 ブランド確立を急ぐ背景には、生産者の高齢化や重労働により、生産量や作付面積が減少傾向となっている現状がある。近年のセリ鍋ブームに伴う需要拡大に出荷が追い付かず、仙台市場で他産地のセリの入荷量が増えているという。
 全国一のセリ出荷量を誇る県内で、2017年度は増田地区が270トンと最も多く、中田地区は12トンで3位だった。仙台せりの産地が一丸となってブランド化を進めることで、若手農業者の就農や生産量の拡大につなげたい考えだ。
 名取市の名取岩沼農協本店であった協議会の設立総会には、増田、中田両地区の生産者ら約50人が出席。名取市の上余田芹出荷組合の今野幹男組合長を会長に選出した。
 今野会長は「GI保護制度に登録して知名度アップや生産拡大を図り、約400年前から作られてきた伝統野菜の仙台せりを次世代に残したい」と話した。


関連ページ: 宮城 経済

2019年08月11日日曜日


先頭に戻る