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清月記、福島・土湯温泉の旅館を取得 宿泊業に参入

清月記が取得した「辰巳屋山荘 里の湯」の外観(里の湯ホームページより)

 仙台市の冠婚葬祭業「清月記」が、福島市土湯温泉の旅館「辰巳屋山荘 里の湯」を取得し旅館経営に参入したことが10日、分かった。清月記の菅原裕典社長が6日、福島市の不動産賃貸業辰巳屋から、里の湯事業を担う「K&Kリゾート」の株式譲渡を受けた。譲渡額は非公表。
 里の湯は福島市の老舗ホテル「ホテル辰巳屋」の系列旅館として1984年に開業。1万3419平方メートルの敷地に木造2階と平屋の2棟計約1237平方メートルがあり、客室は11室。
 K&Kは、辰巳屋が今回の譲渡に際して土地、建物、営業権などを含む里の湯事業を分割して設立した。菅原社長はK&K社長に就任。従業員十数人の雇用も引き継ぐ。
 来年1月まで現在の名称で営業を続け、2〜3月に休業して一部を改装、4月に「土湯別邸 里の湯」に名称を変更して営業を再開する方針。辰巳屋が所有するホテル辰巳屋は、福島市のJR福島駅東口の再開発計画に伴い今年8月末に閉館する予定で、菅原社長はホテルの従業員数人もK&Kで雇用したい考え。
 清月記は宿泊を伴うサービス提供を計画し、東北のホテルや旅館の取得を検討していた。辰巳屋側は里の湯の譲渡先を探しており、意向が合致した。
 菅原社長は「木立に囲まれたロケーションは最高で、泉質、スタッフ、料理の質もいい。良さを継続しつつ少し手を加え、シニア世代がより利用しやすいようにしたい」と話す。今後も新たなホテルや旅館の取得を検討し、生前葬や賀寿パーティーといったサービスに力を入れる。
 清月記は85年設立。資本金2500万円。従業員約480人。年間売上高は約57億円。


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2019年08月11日日曜日


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