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宮城野盆踊りの輪広がれ 復旧活動実り20町内会の夏祭りで復活

楽天生命パークであった昨年の盆踊り大会。市民が輪になって宮城野盆踊りを踊った(宮城野区提供)

 宮城県内を代表する盆踊りの一つ、仙台市宮城野区発祥の「宮城野盆踊り」の人気が復活しつつある。近年は区内の一部町内会で踊られるのみだったが、昨年から普及活動が始まり、今年は20町内会が夏祭りに取り入れた。17日は発祥の町内会「宮城野町会」が、楽天生命パーク宮城の正面広場で盆踊り大会を開き、地域の伝統を市民に披露する。

 宮城野盆踊りを復活させたのは、高砂地区が福田町、福住町、田子西など12町内会、東仙台、新田両地区が中原新生会など各2町内会、原町、宮城野、鶴ケ谷、西山各地区が各1町内会。7月下旬以降、それぞれの夏祭りで踊られている。
 宮城野盆踊りは戦後の盆踊りブームの中、宮城野町会が「自前の盆踊りが欲しい」と町内在住の詩人渡辺波光さん(故人)に作詞を依頼し、1954年に誕生した。「萩を見ましょか鈴虫聞こか」など、歌詞には仙台の名所や宮城野原の風物が織り込まれている。
 レコードが発売され、テレビ番組で踊りの振り付けが放送されるなど、60年ごろまでは全国区の人気を誇った。だが、ブームの終息とともに人気は陰り、近年は宮城野町会など5、6町内会が伝統を継ぐのみとなった。
 転機は昨年、宮城野区と宮城野町会が始めた普及活動だった。宮城野盆踊りの練習用教材として、振り付けが書かれたパンフレットやDVDを作成し、区内の町内会に配布。要望があった10町内会には講師を派遣し、練習会も開催した。
 活動が実り、夏祭りで踊る地域が昨年の6町内会から、今年は一気に26町内会に拡大した。17日に開く宮城野町会の盆踊り大会は午後6時〜8時半で、住民に限らず参加できる。
 宮城野町会の渡辺浩会長(77)は「伝統の輪が少しずつ区内に広がり始めている。17日の盆踊り大会も踊りの輪を大きくしたいので、ぜひ多くの人に参加してほしい」と呼び掛ける。


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2019年08月14日水曜日


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