宮城のニュース

<いぎなり仙台>アート見るべ![12完]手の温かみ感じる場に/東二番丁通(青葉区)

空さん作「天の花」
ジキアさん作「魂からわきたつもの」

 仙台市青葉区の東二番丁通沿いのオフィスビルの公開空地にある、東京都の空(そら)充秋さん(1933年〜)の彫刻「天の花」(85年)。高さ約2.5メートル。丸みを帯びた6個の御影石が、らせん状に昇るように積み上げられている。
 角田市の彫刻家杉崎正則さん(57)は「高層ビルに囲まれ、作品が小さく見える場所。それを逆手に取り、垂直、水平のビル街に有機的な作品を構想した。人の手の温かみが感じられる」と評する。
 通りを渡ると、ジョージアのジュンベル・ジキアさん(1950年〜)の「コンポジシア・アマハレバ(魂からわきたつもの)」(97年)がある。穴の開いた箱が連なるように立つ約2メートルの石彫だ。「上昇する力強さがある」と杉崎さん。
 複数の石を一つに見せる作品と、一つの石を複数の要素に見せる作品。杉崎さんは「偶然とはいえ、通りを挟み対称的で興味深い」と言う。アートをちょっと意識すると、見慣れた街が生き生きしてくる。
(会田正宣)

空さんは石組みの独特な作風で、中原悌二郎賞、ヘンリー・ムーア大賞展優秀賞などを受賞。京都市の仏教大に「平成之大馬鹿(ばか)門」と刻んだ門柱を寄贈、議論を呼んだことがある。ジキアさんの作品は、仙台であった国際彫刻シンポジウムで公開制作された。


2019年08月14日水曜日


先頭に戻る