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<ベガルタ>村林いづみのアディショナルたいむ/新守護神ヤクブスウォビィク 美技と声で味方を鼓舞

磐田に2−1と勝利し、仙台イレブンと抱き合って喜ぶGKヤクブスウォビィク(右)=3日、ユアスタ
村林いづみ

 金髪にヘーゼルナッツのような淡褐色の瞳。ポーランドから仙台へとやって来た甘いマスクのGKヤクブスウォビィク選手が躍動しています。7月に加入するとすぐ先発起用され、優れた技術と良く響く声で守備に安定感をもたらしています。渡辺晋監督も「来たばかりであることを忘れるほどなじんでいる。プレーも安定している。ミスらしいミスは見当たらない」と実力を高く評価しています。
 今回が初めての海外移籍で、チームに溶け込む努力をしています。ポーランド語は封印し、通訳を介して英語で戦術を理解。それだけにとどまらず、日本語も積極的に学んでいるのです。「チームメートがピッチで交わす言葉を聞いて、分からない言葉は後から通訳スタッフに確認し、覚えるようにしている」という努力家です。
 「右と左」から習得した日本語は徐々に単語が増え、「いくぞ!」「がんばろう!」と味方を鼓舞する声がゴール前から聞こえてくるようになりました。練習を終えてクラブハウスを出る時、私たち取材陣にも必ず「さようなら」とにこやかにあいさつしてくれます。
 吸収するのは言葉だけではありません。「もともとおすしが大好き」。数年前、奥さんが誕生日プレゼントとしてすしの作り方の本を贈ってくれたそう。「読んでみたけれど、難しすぎてまだ握ったことはない。でも機会があればぜひ挑戦してみたい」とすし職人体験にも意欲を見せます。ねじり鉢巻き姿も似合いそうですね。「クバ(ヤクブスウォビィク選手の愛称)ずし」。ぜひ食べてみたい。
 遠く離れたポーランドに残してきた奥さん、1歳半の娘と待ちに待った再会の時が間近に迫っています。一緒に住む家の準備も整い、いよいよ17日の川崎戦の後に仙台に迎えることになりました。「家族が仙台に来てくれるのを楽しみに頑張っている」。愛する家族の存在は大きな支えとなるはず。背番号24の新守護神はゴール前の美技で今後もチームを奮い立たせてくれるでしょう。(フリーアナウンサー)


2019年08月14日水曜日


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