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福島の「口福」味わって 老舗スーパーの看板おはぎ復活

ふるうち自慢のおはぎを買い求める客

 東京電力福島第1原発事故で休業を余儀なくされた南相馬市小高区中心部の老舗スーパーが13日、新たに総菜店「おはぎとおそうざい ふるうちの台所」として現地で8年5カ月ぶりに営業を再開した。看板商品だったおはぎが復活し、地元の顧客が「懐かしい」と次々手に取った。
 震災前の「食品スーパーふるうち」は1921(大正10)年創業。店主古内慶子さん(67)が、介護していた母を避難中に亡くしたのを機に地元での再建を決意。長男和彦さん(42)が勤めていた市内の工務店を辞め、4代目として店に入った。
 午前11時、和彦さんが店頭で再開を宣言。あんことずんだの2種類のおはぎやスパゲティなど総菜を、待ちかねた地元客が買い求めた。かつて1日400個売れたおはぎは、再開初日もできたてを棚に並べるたびに品切れになった。
 3年前の避難指示解除後、近くにある自宅に帰還した主婦新田静枝さん(77)は「再開はとても助かる。おはぎはもちろん、コロッケなども安くておいしい」と話した。
 慶子さんは「皆さんに助けられて再出発することができた」と感謝。和彦さんは「8年以上かかったが、新たな町おこしにつながることを願う。『小高にふるうちあり』と言われるよう愛される店にしたい」と意気込んだ。


2019年08月14日水曜日


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