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当時見つめるきっかけに 気仙沼・階上中の避難所再現、伝承館で16日から

当時の写真を見て段ボールで仕切りをつくるスタッフ

 宮城県気仙沼市階上地区の気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館に16日から3日間限定で、震災直後に同地区の市階上中体育館に設けられた避難所が再現される。実際に避難所暮らしをしたスタッフが当時の写真を見たり、記憶を思い出したりして忠実によみがえらせる。
 避難所は伝承館の入り口のそばにある広さ約90平方メートルの研修室に設置される。段ボールで仕切られた1〜4人用の仮の住まいが数カ所あり、入館者は実際に寝床に入ることができる。
 7日にはスタッフが研修室で打ち合わせ、洗濯物を乾かすために段ボールに結ぶロープの位置や、寝床の大きさなど細かい部分まで確認した。
 伝承館の小山清和さん(43)は津波で自宅が被災して約3カ月間、階上中の避難所にいた。16日には写真も使って避難所暮らしの実態などを来館者に説明する予定だ。
 小山さんは「当時の生活を思い出しながら、なるべく当時のままを再現した。こんな狭いところで寝ていたということも実感できるはずだ」と話す。
 階上中の避難所は震災直後から約7カ月間設置され、最大で2000人が暮らした。伝承館では、体育館で開催された階上中卒業式で、生徒代表が読む答辞の映像も流している。
 佐藤克美館長(51)は「夏休みに親子で防災について考えるきっかけにもなるだろう」と話している。連絡先は同館0226(28)9671。


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2019年08月15日木曜日


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