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<メガホン>夢と希望

 教え子の活躍に思わず頬が緩んだ。
 全国高校野球選手権大会に出場している仙台育英の須江航監督に、12日にプロ初勝利を挙げた中日梅津の話題を振ると「いやー、うれしかった。本当は名古屋まで行きたかった」と興奮気味に話した。
 2009年から3年間、系列校の秀光中教校で監督として指導していた。「中高で芽は出ないかもしれないが、大卒で必ずプロに行ける」。小学6年の時、素質を見抜いて勧誘した。
 当初は「本人も家族もあまり乗り気でなかったと思う」と振り返る。監督の目から見ても、完成度は1学年下の佐藤世那(元オリックス)の方が上だった。中学3年の全国大会は試合中に鼻血を出して無念の途中降板。仙台育英でも最後の夏は宮城大会4回戦敗退。中、高校時代は突出した成績を残していない。
 須江監督は「一つの事を最後まで愚直にやり遂げる才能があった」と評価する。見立て通りに才能は東洋大で開花した。「どんな時も手を抜かなかった。努力すればプロになれることを示してくれた」。後輩たちに夢や希望を示すプロ初白星だった。(剣持雄治)


2019年08月16日金曜日


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