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高村光太郎しのび詩を朗読 戦前に訪れた女川で祭り

光太郎の詩を朗読する女川町の児童

 戦前に宮城県女川町を訪れ、紀行文や詩を残した詩人で彫刻家の高村光太郎(1883〜1956年)をしのぶ光太郎祭が、同町のまちなか交流館であり、県内外から約60人が参加した。
 「女川・光太郎の会」が主催。朗読の部では、光太郎が女川漁港の様子を記した紀行文や詩集「道程」などの詩を、女川小の児童ら15人が読み上げた。
 朗読に先立つ講演では、高村光太郎連翹(れんぎょう)忌運営委員会の小山弘明代表が光太郎の晩年の姿を紹介。終戦直後から7年にわたって花巻市の山荘に暮らした光太郎の心理を解説した。
 小山代表は一連の戦争を賛美する詩を書き連ねたことに罪の償いの思いがあったと説明し「(あえて)不自由な山奥を選んだ。彫刻家の自負もあったが、行いへの反省から一度も彫刻を作らなかった」と述べた。
 光太郎は1931年に時事新報社の依頼を受け、石巻から宮古までを旅した。91年には女川港近くに、光太郎来訪を記念する文学碑が建立された。光太郎祭は92年に始まり、今年は9日に開催された。


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2019年08月16日金曜日


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