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<暮らしの中の動物たち>[7]ミニブタ(上)/100キロ超えて育つ個体も

体重40キロほどのミニブタ。しかし、中には名前のイメージより大きく育つものもいる

 ミニブタは、家畜であったブタを小型化して、ペットとして飼育できる大きさまで改良したものです。しかし、ペットとしての大きさに多少無理がある個体もいて、大きなミニブタになると、体重が100キロを超えてしまうものまでいます。
 ミニという言葉はあくまでもブタを基準に、それよりは小さいという意味なので「ミニブタ=小さい」と思うのは危険です。飼育を考える時には十分そのことを理解しなければなりません。
 小さいミニブタは体重が40キロほどです。よく聞く間違いは、食事を与えなければ大きくならない、食事を与え過ぎるから大きくなるんだ、と理解している人たちがあまりにも多いことです。
 骨格の大きさはあくまでも遺伝です。それならば、家畜のブタにも食事を与えなければミニブタになるかと言えば、そんなことは絶対にありません。
 世界一小さな犬のチワワは、どんなに食事を与えても太るだけで、世界一大きな犬であるセントバーナードのような骨格にはなり得ないのと一緒です。
 こういう間違った認識が後を絶ちません。食事をそれほど与えなければ大きくならずに飼える、と思ってしまう人も多いはずです。やっぱり大きくなり過ぎたから飼えない、では済まされません。本当に注意してほしい大切なことです。
 とはいえ、十分に飼育環境を整えられる人にとっては、ミニブタのような大型のペットはとても魅力的です。ブタの知能指数(IQ)は犬よりも高いともいわれ、大変に賢いことは間違いありません。訓練次第では、犬のように「お手」「お座り」を覚え、リードを付けての散歩も可能です。
 ミニブタは雑食動物なのでなんでも食べますが、太りやすいので肥満しないよう、食事の量やバランスには注意しましょう。
 最近はミニブタよりもさらに小型のマイクロピッグというブタが、イギリスでつくられ日本にも入ってきています。体重が30キロ前後で、大きさからして、人の力で十分コントロールできるでしょう。
 ミニブタは大きさのばらつきが大きいですが、マイクロピッグは体重が40キロ以下なので、これから日本でも人気となる可能性が高いと思います。日本でのペットの選択肢がまた一つ増えそうです。
(獣医師・川村康浩)


2019年08月16日金曜日


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