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<仙台市議選>「いじめ」「子育て支援」「震災伝承」有権者から多様な声 「お盆選挙」に不満も

 仙台市議選が16日に告示され、109万都市の代表55人を選ぶ論戦が始まった。いじめ問題や子育て支援、東日本大震災の経験伝承など市政課題は山積する。告示日が送り盆と重なり、「真夏の選挙」には不満の声も少なくない。有権者は9日間の戦いに何を期待するか。声を拾った。
 青葉区の主婦菅原輝美さん(54)は「いじめや児童虐待が相次いで発生した。教員の質を上げ、児童相談所を増やしてほしい」と望む。泉区の自営業高橋喜悦さん(67)も「未来ある子どもが犠牲にならない施策が必要だ」と強調する。
 生後2カ月の娘を育てる若林区の会社員渡部真一郎さん(27)は「子育てへの補助を充実させてほしい。保育所の待機児童が多く、一時保育の予約が取りにくいと聞く」と不安を抱く。
 若林区の大学2年森香歩さん(19)は給付型奨学金の創設を求める。「奨学金の返済が今から怖い。若者に予算を振り向けられる候補者を見極める」と話す。
 「世の中に経済状況が良いという雰囲気がない」と憂うのは青葉区のタクシー運転手大山森(しげる)さん(47)。「地元だけでも明るくなればうれしい。若者が働き口を見つけられる社会になればいい」と期待した。
 市の地域防災リーダーとして活動する宮城野区の自営業中條正樹さん(74)は「震災のことを知らない子どもがいる。震災伝承と防災教育に力を入れてほしい」と注文を付けた。
 「お盆選挙」には候補者の第一声を聞いた市民が複雑な表情を浮かべた。
 青葉区の主婦渡辺美重子さん(77)は「『暑くて投票に行けない』という高齢者がいる。1カ月ずらせなかったのか」と嘆いた。泉区の歯科衛生士菊池若菜さん(24)は「仕事が休みだったので第一声が聞けた」とむしろ歓迎した。


2019年08月17日土曜日


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