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<仙台市議選>教育、高齢者対策、地域活性化…郡市政評価が論戦の軸

台風接近で雨が降る中、集まった支持者に両手を掲げてアピールする候補者=16日午後2時10分ごろ、仙台市泉区

 「ポスト復興」論戦の号砲が鳴った。東日本大震災後、3度目となる仙台市議選が16日に告示された。就任から丸2年となる郡和子市長の評価と共に教育、福祉、地域経済などを巡る舌戦が展開される。台風10号の接近で雨が降りしきる中、有権者が審判を下す25日の投開票日に向け、69人の候補者が走りだした。
 「2年前に郡市長が誕生し、前市長が成し遂げなかった少人数学級が中学校の全学年で実現した」
 青葉区の立憲民主党現職は、22日に1期目の任期を折り返す郡市長の手腕を絶賛した。党県連代表の岡本章子衆院議員(比例東北)も「市長を支えるリーダーとして貢献してもらう」と力を込めた。
 市政与党は、郡氏の古巣の旧民進党をルーツとする立民と国民民主に共産、社民の4党が形成する。
 太白区の国民現職の第一声には、党県連代表の桜井充参院議員(宮城選挙区)が駆け付けた。「候補者が地域の雨水対策予算を勝ち取ったのは、市長だけでなく職員から信頼されたから。勝ち方が大事。上位で勝てば発言力が変わる」とハッパを掛けた。
 宮城野区の社民現職は街頭演説で「郡市政をどう支えるかが問われている。支える人を1人でも増やす」と強調。青葉区の共産現職の応援弁士は「市議会の状況を変えないといけない」と勢力拡大を呼び掛けた。
 市政野党も郡市政に言及した。市議会で最大会派を構成する自民。泉区の現職は第一声で「国への要望は私たちが根回しをして、やっと市長さんが国の大臣と会える」と内情を明かし、政権党の力を誇示した。
 宮城野区の現職は「郡氏はわれわれの話もよく聞いてくれる。今後も適切な緊張関係でしっかり見守りたい」と一定の評価をした。
 泉区の公明現職は山口那津男党代表と一緒に街頭演説。「市立小中学校へのエアコン設置は国会議員と市議が協力して達成した。公明党にはネットワークの力がある」とアピールした。
 無所属候補はそれぞれの地元で、高齢者対策や地域経済の活性化を訴えた。
 郊外団地を地盤とする泉区の現職は「高齢者の介護の安心を守ることを訴えたい」と声をからした。太白区の新人は「若者の流出を食い止めるため、企業の本社機能や研究施設の誘致に取り組む」と強調した。


2019年08月17日土曜日


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