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<楽天Eデータ>逆転優勝、CS進出への課題/犠打の成否や走塁が鍵

 パ・リーグは2位から5位までが3.5ゲーム差内にひしめく。54勝52敗3分けで3位の東北楽天は、逆転優勝、クライマックスシリーズ(CS)進出を狙う。追い込みをかけるチームの課題をデータで分析した。
 過去5年のパ・リーグの1位、3位の勝利数は表1の通り。74勝付近がCS進出の条件となりそうだ。残り34試合を5勝3敗のペースで乗り切りたい。
 ただ「一戦必勝」の構えはどのチームも同じ。競り合いをどうものにするかが明暗を分ける。
 東北楽天は2点差以内の勝率が4割6分6厘とリーグ最低だ=表2=。過去5年でCSに進んだ60チームのうち、勝率5割未満は6チーム=表3=。勝負強さは不可欠な要素となりそうだ。
 接戦では1点の重みが増す。近年は犠打を用いる戦い方に賛否あるが、勝負を決める1点が欲しい時、有効な戦術の一つであることは間違いない。
 平石監督は「犠打を失敗すると流れが変わる。成功するかどうかがますます重要になる」と強調する。チームの犠打成功率は7割6分9厘とリーグ最低=表4=。15日のソフトバンク戦では、七回無死二塁で茂木が犠打を失敗して同点の機会を失った。チーム全体で修正が迫られそうだ。
 走塁も重要だ。11日のオリックス戦では、いずれも二走だった銀次とウィーラーが外野に抜けた当たりで本塁を狙ったが、相次いで憤死した。三塁コーチの笘篠外野守備走塁コーチは「難しい判断だった。ワンヒットで1点を取る重みは増している。状況を見極めながら積極的な走塁を続ける」と話す。
 競り勝つには堅実な守備も求められる。失策数52はリーグ最少だが、後半戦は1試合平均0.67と前半戦の0.41から増えている。失策にはならなかったが、12日のオリックス戦では、中堅手の辰己が打球判断を誤り、浅いフライを適時打にしてしまった。
 真喜志ヘッドコーチは「ああいうのを取らないとあかん」と指摘した上で「一つも落とせない戦いを続けると若い選手の上達スピードが上がる。ミスを恐れず思い切ったプレーをしてほしい」と成長を期待する。
 チーム打率、防御率は改善傾向にある。それだけに攻守での細かいプレーの成否が勝敗を左右する。残り34試合、東北楽天の真価が問われる戦いが続く。(狭間優作)


2019年08月17日土曜日


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