宮城のニュース

<仙台市議選>市音楽ホールと新県民会館構想 「機能分担し整備」過半数 候補者アンケート

 25日投開票の仙台市議選で、河北新報社は立候補者を対象に市政課題に関するアンケートを行った。仙台市と宮城県がそれぞれ市内に整備を検討する市音楽ホールと新県民会館について、二つの施設整備には賛成だが、機能分担の議論は不十分と考える候補者が過半数を占めた。

 アンケートは立候補者69人のうち、16日の告示前までに出馬表明した68人を対象に6〜8月にかけて実施し、全員から回答を得た。市音楽ホールに関する質問は六つの選択肢を設け、自身の考えに近い回答を選んでもらった。
 最も多かったのは「県と市が規模や機能を調整した上で、市内に二つ音楽ホールを整備すべきだ」で38人(55.9%)が選択した。
 立憲民主党現職は「機能を分け、それぞれに採算が取れるような施設とすることが可能」、自民党現職も「県内同様施設との役割分担、需要予測の精査が必要」などと意見を記入した。
 同じ回答を選んでも慎重な意見も散見された。社民党新人は「必ずしも『市内に二つ』にこだわらない」と答えた。
 無回答が次に多く、16人(23.5%)を占めた。理由の記述欄には「違いがあるとは思えない施設を同時期に、多額の予算をかけて造る必要があるのか立ち止まって考えるべきだ」(国民民主党現職)「音楽ホールは1カ所でいい」(自民党現職)などとあった。
 「県、市ともに市内に2000席規模のホールを整備すべきだ」の選択肢は5人(7.4%)だった。
 「クラシック中心の市音楽ホールと劇場型のホール(新県民会館)は役割が違う」と無所属現職。公演ジャンルが異なり、すみ分けは可能との見方を示した。
 「市は整備すべきでない」は4人(5.9%)。無所属現職は「県市で協議し、どちらかが整備するのが理想。似通った施設を近距離に設けるのは、いかがなものか」と疑問を呈した。
 「県は仙台市以外に2000席規模の音楽ホールを整備すべきだ」も4人で、「仙台一極集中は好ましくない」(無所属新人)との意見。「県、市ともに整備すべきでない」は1人(1.5%)「県は整備すべきでない」はゼロだった。

[仙台市音楽ホールと新宮城県民会館]有識者による市音楽ホール検討懇話会は2019年3月、市中心部に「生音源に対する音響を重視した2000席規模の多機能ホール」が必要と提言。市は年度内に立地場所を決め、基本構想の検討を始める。一方、老朽化した県民会館(青葉区)の建て替えに向けた県の有識者会議も、2000席規模の新会館を整備する方向で議論を進める。5月に仙台医療センター跡地(宮城野区)を適地とした。県は年度内に立地を含めた基本構想をまとめる。


2019年08月18日日曜日


先頭に戻る