宮城のニュース

日本語オペラに本場喝采 日伊協会が一から台本や歌創作、11月には仙台で上演

オペラの本場で歌や演技を披露する会員たち=5月14日、ミラノ市(仙台日伊協会提供)

 仙台とイタリアの親善活動に取り組む「仙台日伊協会」(仙台市)が、設立40年を記念して創作を進めていた日本語のオペラが完成した。5月には本場イタリアの歌劇場などで初披露。台本に加え歌や演技も素人の会員たちが一から手掛けた作品に、現地の市民からは拍手喝采が送られた。11月には仙台市内で上演が予定されている。

 創作オペラは「ウーノ」。イタリア語で数字の「1」を意味する。物語はウーノという名の少年が主人公。友達をつくろうと、動物に見立てた「2」「3」と順に訪れるが、友達になれず最後に「0」と出会う。1と0は10にも100にもなるため「友達は無限にいる」と気付くストーリーだ。
 創作と上演のプロジェクトは、協会設立40年を迎えた2017年12月に始まった。音楽は外部の作曲家に依頼したもののストーリーや劇中のせりふは会員たちが考え、約1年かけて台本を完成させた。協会の混声合唱団を中心にさらに約4カ月間、週3時間ずつ演技や踊りの練習を重ねた。
 上演は5月14、15日、ミラノ市の音楽家用の高齢者施設とブッセート市の歌劇場であり、合唱団メンバー約40人が歌や演技を披露した。観客は2日間で約150人。上演後、会場は大きな拍手で沸き「また来年も来てくれ」「感動した」との声が上がったという。
 協会事務局長の三野宮勝さん(83)は「目の肥えた本場の観客を前に緊張したが、音楽と私たちの情熱が言葉の壁を越えた」と喜ぶ。
 協会は1977年12月の発足、会員は現在114人。週1回、イタリア語教室を開くほか、外部講師を年に3、4回招いて文化講演会を開催する。合唱団はイタリアのスポーツチームが仙台市内で試合をする際、同国の国歌を斉唱している。
 「ウーノ」は11月15日、青葉区の市戦災復興記念館で国内で初上演する。その後も学校などから要請があれば披露するという。三野宮さんは「大事なメッセージを届ける作品。普段あまりオペラに親しみのない人も楽しんでほしい」と話す。連絡先は協会事務局022(255)8331。


関連ページ: 宮城 文化・暮らし

2019年08月18日日曜日


先頭に戻る