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<甲子園>仙台育英、中盤一気 2年ぶり8強

敦賀気比―仙台育英 6回裏仙台育英2死一、三塁、水岡が右前適時打を放ち、4―3と勝ち越す(佐藤琢磨撮影)

 第11日は17日、3回戦4試合が行われ、仙台育英は敦賀気比(福井)に4−3で競り勝ち、2年ぶりに準々決勝に進出した。鶴岡東(山形)は関東第一(東東京)と対戦し延長十一回、6−7でサヨナラ負け。関東第一は、4年ぶりの8強。仙台育英、関東第一のほか星稜(石川)履正社(大阪)が準々決勝に進み、ベスト8が出そろった。(1.15面に関連記事)
 星稜は今大会初のタイブレークの末、今春の選抜大会8強の智弁和歌山に延長十四回、4−1でサヨナラ勝ちし、24年ぶりの8強入り。1−1の十四回に、福本がサヨナラの3点本塁打を放った。奥川は23三振を奪い、3安打1失点完投。
 履正社は14安打を放ち、高岡商(富山)を9−4で下して、夏は初のベスト8。
 準々決勝(第12日)の組み合わせが決まり、明石商(兵庫)−八戸学院光星(青森)、中京学院大中京(岐阜)−作新学院(栃木)、星稜−仙台育英、履正社−関東第一となった。

 ▽3回戦(第3試合)

敦賀気比(福井)003000000−3
仙台育英(宮城)00002200×−4

 【評】仙台育英は中盤の集中打で逆転勝ちした。3点を追う五回2死から水岡、中里、宮本の連続3長短打で2点を返すと、六回は連打で1死一、三塁とし、木村のスクイズで同点。さらに水岡の適時打で勝ち越した。投げては大栄、笹倉がリードを守り切った。
 敦賀気比は9四死球を得たが生かし切れなかった。

◎水岡、勝ち越し右前打/宮城大会不振の悔しさ晴らす

 2試合連続2桁安打の仙台育英打線にとって、3点のビハインドは重くはなかった。中盤に鮮やかな集中打を見せて逆転勝ち。六回に勝ち越し打を放った水岡は「しっかり捉えられた」と興奮気味に振り返った。
 五回に3連打で1点差まで迫り、六回は2連打とスクイズで同点に。なおも2死一、三塁で回ってきた打席だった。左打者の胸元を強気に突いてくる敦賀気比の右腕笠島に対し「内角を積極的に狙う」。前日のミーティング通り、懐に入ってきた直球を強引に引っ張り右前に運んだ。
 宮城大会の悔しさを晴らす機会を探っていた。当初は1番を打っていたが、不振で準々決勝から9番に降格。「最後の夏で結果を出そうと力んでいた」と振り返る。大阪入りしてからは、動画投稿サイト「ユーチューブ」で他校のスラッガーの動画を見ながら打撃フォームを修正し、バットがスムーズに出るスイングを取り戻した。
 準々決勝は星稜(石川)が相手。プロ注目の奥川以外にも好投手を複数擁する。水岡は「きょうの打撃ができれば怖くない。勝利に貢献する一打が出ればいい」と活躍を誓った。(大谷佳祐)

 ○…3番手笹倉、直球主体で火消し 見事な火消しだった。1点リードの九回1死三塁、一塁からマウンドに上がった仙台育英3番手の笹倉は自己最速145キロの直球を主体にリードを守り抜いた。「直球で押せると判断した。詰まらせるイメージはできていた」と堂々と振り返った。
 最初の打者は歩かせたが、4番木下を直球で浅い左飛に打ち取り、続く高原を高めのつり球で空振り三振に仕留めた。先発鈴木の内角直球に相手打線が「反応できていない」と読み、内角を軸に攻めるプランを描いていた。
 ベンチからは「同点オーケー」の指示があったものの「変化球を見せて、直球で押せる。強気に攻めるだけだった」と捕手の木村。強心臓の1年生バッテリーがチームを8強に導いた。

救援陣が期待以上

 仙台育英・須江航監督の話 笠島投手は直球に威力があったが、やや威力が落ちたところで捉えることができた。打線は集中力が素晴らしかった。救援の大栄と笹倉も期待以上の投球を見せてくれた。


2019年08月18日日曜日


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