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不登校受け入れ「フリースペースつなぎ」 修学旅行を企画「生徒の願いを叶えたい」

子どもたちが勉強している韓国語を確認する中村さん
協力を呼び掛けるためにカナちゃんが書いた手紙

 気仙沼市で不登校の小中高生や引きこもりの若者を受け入れている一般社団法人「フリースペースつなぎ」が初めての修学旅行を企画し、クラウドファンディング(CF)で資金を集めている。学校の修学旅行に参加できなかった1人の女子生徒の願いをかなえようと計画した。

 10月中旬に3泊4日を予定している。目的地は韓国。不登校のために昨夏から施設に通い始めた中学3年のカナちゃん(15)=仮名=が場所を選んだ。
 カナちゃんは人前で話をすることなどに苦痛を感じる社会不安障害の症状があり学校に行けなくなった。施設に通い始め、仲間や施設代表の中村みちよさん(51)と接するうちに、少しずつ元気を取り戻した。
 今年3月、中学校から修学旅行に参加するかどうかを聞かれたカナちゃんと母親が中村さんに相談。意思を確認されたカナちゃんは「行きたいけど、行かないことに決めた」と悔しそうに漏らしたという。
 2013年2月にできたつなぎ。中学1年から20代前半の若者まで11人が通う。大半は不登校などで修学旅行を経験していない。
 中村さんは、開設当初から「いつかはみんなに修学旅行を経験させたい」と考えていた。「つなぎのみんなで修学旅行に行こうよ」と呼び掛けると、カナちゃんは「本当に行けるの」と喜んだ。
 カナちゃんは行きたい場所を聞かれ、「韓国」と即答した。大好きな男性音楽グループがいるからだ。子どもたちは韓国語の勉強も始めた。ソウル市内のフリースクールに通う子どもらとの交流会も計画する。
 スタッフを含めて計9人が参加予定。航空チケットやホテル代などにかかる100万円をCFで募っている。カナちゃんも協力を呼び掛ける手紙を書き、CFのサイトで公開している。
 中村さんは「学校生活の一番の思い出になる修学旅行。何とか経験させてあげたい」と話す。CFの受け付けは30日まで。連絡先はつなぎ0226(28)9181。


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2019年08月19日月曜日


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