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災害から本堂守って 京都の絵師が柱に「四神」

本堂の柱に白虎を描く福井さん

 仙台市青葉区北山の資福寺で、本堂にある4本の柱に、東西南北を守る四つの神獣「四神」が新たに描かれた。京都府宇治市の絵師福井安紀(さだのり)さん(48)が災害から寺を守ってほしいという関係者の願いを受け、東日本大震災の被災地で採れた砂などを画材に使い、厳かな雰囲気に仕上げた。

 直径約1メートルの木柱に描かれたのは、幅約50センチ、長さ約1メートルの白虎、朱雀、青龍、玄武。砂の白と墨の黒や灰を基調とし、羽や手足を力強く伸ばす四神の姿が厳かな本堂と調和する。
 資福寺住職の渋谷芳円さん(48)は「とても力強く、品格のある四神が描かれた。本堂が守られている雰囲気が生まれてよかった」と話す。
 渋谷さんは震災後、今後起こりうる災害から本堂を守るため、法隆寺などのように守り神が必要との思いを強くしていた。旧知の福井さんが絵付けの依頼を受け、7月12〜15日に1日約8時間の作業に当たって完成させた。
 絵付けに使った砂は、名取市閖上地区の海岸や南相馬市で土地のかさ上げに使われたもの。閖上の砂は2月に仙台市内で開かれた福井さんの個展で、訪れた地元の女性から提供された。
 「粒が小さくきれいな白に仕上がり、東北での絵付けに縁を感じた。震災を乗り越えてきたことを、この絵と共に後世に伝えたい」と福井さんは言う。
 資福寺の本堂は檀家(だんか)の法事などに用いられるほか、毎月1日の無料の座禅会で一般に開放される。


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2019年08月19日月曜日


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